saver's

守るために働く人々をサポート

VOL.5 2017年9月から運用開始された二代目の防災ヘリコプター「おおるり」をセイバーズがレポート!

取材日:2018年7月

栃木県消防防災航空隊二代目「おおるり」の写真
栃木県消防防災航空隊二代目「おおるり」。初代からパワーアップし、空から人々の安全を守る

那須岳や白根山など標高2000m以上の険しい山岳地帯を擁する栃木県の消防防災航空隊。
1997年に発足した栃木県消防防災航空隊では、ベル412EP型防災ヘリ「おおるり」を配備し約1800件の緊急運航、約1400人の救助・搬送を手掛けたが機体の老朽化に伴い2017年9月より二代目「おおるり(アグスタ式AW139型)」の運用を開始。
初代よりパワーアップした二代目おおるりをレポートします!

写真左:初代おおるり(ベル412EP型) 写真右:二代目おおるり(アグスタ式AW139型
【写真左:初代おおるり(ベル412EP型) 写真右:二代目おおるり(アグスタ式AW139型)】
ヘリポートから離陸後、栃木県内全域を約16分でカバーする体制を運用。隣県との相互応援活動なども行っている。
インレットバリアフィルターの写真
インレットバリアフィルター
フィルターは湿式フィルターエレメントを採用。標準フィルターに比べ、わずかな圧力低下で高いフィルタリング効果を発揮する。砂埃などの粉じんも吸着、エンジン内部がクリーンに保たれる。
クイックステップの写真
クイックステップ
栃木県で使用しているクイックステップは4か所のピンで迅速に脱着可能。クイックステップになったことで消火タンクの取り付け作業時間が大幅に短縮された。
ホイスト装置
90mで272kgまで吊下げ可能。ホイスト作業中にホイストカメラに切り替えて機内のモニターでの視認も可能。
ヘリテレカメラの写真
ヘリテレカメラ
可視・赤外線カメラを搭載。山岳救助時の要救助者の探索や、消火活動時の残火確認などに威力を発揮。
新機体はより高高度によるホバリングに優れ、ホイスト高度も76mから90mまで伸びた。
FMS(フライト・マネージメント・システム)を使用し、自動操縦運航が可能。飛行中のパイロットワークの負担を軽減。

記事内の写真・内容は取材当時のものです。記事内の写真の無断転用を禁じます。