須賀川地方広域消防組合エリアの特徴
須賀川地方広域消防組合は福島県の中央より南部に位置し、1市4町3村を管轄しています。管轄地域には数々の観光地を抱え、農業や果樹園が盛んである一方、国道4号線、高速道路(東北自動車道)、自動車専用道路(あぶくま高原道路)、鉄道(東北本線・水郡線)さらには福島空港といった主要インフラが整備されています。また、山林地帯も多く、湖やダムも点在しており様々な災害リスクがあります。
須賀川地方広域消防本部は2署6分署1分遣所という体制で管轄地域をカバーし、救助工作車は須賀川消防署に配備され、須賀川消防署管内の全域をカバーしています。
救助隊は兼任隊のため、消防隊や救急隊としての乗り換え運用で対応しています。
管内総面積992.77k㎡ 管内人口 約12万5千人
須賀川消防署管轄面積536.25k㎡ 須賀川消防署管内人口 約9万人
須賀川地方広域消防組合はこんなところ
職員数は209名で、須賀川消防署にはその4分の1にあたる、53名の職員がおります。勤務体制は2部制の交替勤務であり、常時14名体制+日勤5名の19名で勤務し、部隊運用は指揮隊1隊、消火隊2隊、救助隊1隊、救急隊2隊で編成し、指揮隊と救急隊1隊を除き、乗換運用(兼任隊)として活動しています。平均年齢35歳。
配置車両は、指揮車、化学車、ポンプ車、救助工作車Ⅱ型、大型水槽車、35m級はしご車、救急車、資機材搬送車、人員輸送車等となっており、53名の内、20名が救助隊員として登録され、1隊4名で活動しています。
災害出場時は先発災害優先となり、総務係・警防係・救急係・予防係にわかれているが兼任隊として運用のため、消火・救助・救急といったあらゆる分野に対応しなくてはなりません。それぞれの分野の知識を有していることが求められます。
組合基本理念でもある「安心して暮らせる地域の未来をつくる」を目標に、職員全員が一丸となり管轄地域の安全安心を担っています。
隊の特徴・力を入れている活動について
救助隊は須賀川消防署と、石川消防署に配置され、須賀川消防署20名、石川消防署12名の総勢32名の救助隊員が登録されています。救助隊の訓練のみならず、火災現場を想定した様々な訓練において、資機材の取り扱いや、あらゆる活動の基本操法を確立することを目的として、昨年度から「消防活動技術等検討委員会」を立ち上げ、組織活動の統一化を図っております。多くの消防本部でも実際にあり得ることと思いますが、各署所の指導者によって若干、手技や操作手順の違いから活動隊員が混乱してしまうといった弊害がありました。その弊害をなくすため、本委員会では基幹署の当直長、警防係長及び警防課が中心となって、操作要領を動画撮影して検証を重ね、各署所の警防係長へ伝達することで知識や技術を統一するための施策を行っております。
それに加え、基幹署の救助隊が集まり、合同訓練を行うことで更なるスキルアップを目指しています。
このように、いつどのような災害が発生し、どの部隊が出動となる場合でも安全かつ迅速に、そして高いレベルの活動が行えるよう組合一丸となって、地域住民のために日々業務に取り組んでおります。
施設紹介












車両紹介
スペック
シャーシ
全長
全幅
全高
ホイールベース
最小回転半径
車両総重量
インテリジェントアタッカー
日野 2KG-GX2ABA
8,120㎜
2,370㎜
3,170㎜
4,000㎜
6.9m
11,885㎏
乗車定員
総排気量
駆動形式
ウインチ
クレーン
配備年月日
艤装メーカー
5名
5,120cc
4WD MT
大橋機産製 MCW550RRT-S(5.5t)前引きのみ
タダノ製 ZX294HRENS(A)2.9t 軽量4段
令和8年3月12日
株式会社モリタ












車両デザインのポイント
地域住民の子どもから大人までが見たときに「かっこいい」と感じてもらえる車両を目指し、機能性とデザイン性を兼ね備えた外観をコンセプトとした。
福島県で初採用となるインテリジェントアタッカーの特徴を最大限に生かし、大きく存在感のあるキャブからクレーン囲いにかけて緩やかに角度をつけた流れるようなラインを形成した。また、クレーン囲いに設置するLED赤色警光灯は切り欠き部へ埋め込む構造とし、凹凸をなくすことで車体との一体感を高め、洗練された印象に仕上げている。さらに、20年間の運用を見据え、防錆・防汚・冬期間の融雪剤対策として車両下部にラプターライナーを施工し、一般的な水平塗装ではなく車両後部へ向かって斜めに塗装することで、躍動感のあるデザインを表現した。またグリーンラインを配し、スタイリッシュな印象を与えるとともに、夜間の視認性向上にも配慮している。文字デザインは旧車両の書体を踏襲しつつ、採用した須賀川の「S」をモチーフとしたマークを朱色に近い反射仕様で配置し、統一感とオリジナリティを両立させた。さらに、クレーン囲いの形状や切り欠き部分については設計担当者と直接打合せを重ね、細部までこだわり抜いた、他消防本部にはないオリジナルデザインとしている。
資機材紹介












訓練の様子
管内の解体中の中学校を実践的な訓練フィールドとして提供いただき、須賀川消防署と石川消防署の救助隊が合同でブリーチング訓練を実施。
新たに導入した救助資機材を使用して障害物を破壊・開口し、進入路を確保した後、要救助者の救出までを一連の活動として実施した。
実践的な訓練を通じて、資機材の運用技術や部隊間の連携強化及び災害対応力のさらなる向上を図った。
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今までで特に印象に残った救助活動を教えてください!
普通乗用車の単独事故。現場は、高速道路のPAから本線へ合流するための車線脇に設置しているガードレールを突き破り、落差約4m下のため池内(水深0cm)へ転落した、自力脱出困難での救助事案。現場は管轄外であったが消防相互応援協定に基づき、当消防本部が出動したものの、高速道路外であったため現場管轄の消防本部も協力して要救助者を救出した。
救助隊員と救急隊員の計4名がロープにより降下し要救助者へ接触。燃料漏れ等はなくドア解放可能であり、要救助者に接触するとショック状態であった。フロント部分は大破していたものの挟まれ等はなく、隊員2名が進入しバッグボードへ収容し車外へ救出。救出ポイントでは、隣接消防本部救助隊と協力しながら引揚システムを構築して要救助者を引き上げ後、要請していたDr.ヘリと中継し病院収容となった。
この活動は普段から合同訓練等を実施している消防本部と現場で協力しての救助事案であった。消防本部は違えど、要救助者を安全に、そして迅速に救助するため、救助プランを出し合い連携した活動が活かされた現場でした。今後も消防本部の垣根を越えて「要救助者のために」現場に応じた最適な救助活動が行えるよう協力していきたい。 発生日:2025年7月
須賀川地方広域消防組合のみなさま


















