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VOL.7 相馬地方広域消防本部に配備されたブーム・CAFS付消防ポンプ車「SVF(Soma Various Fireengine)」をセイバーズがレポート!

取材日:2018年12月

相馬地方広域消防本部集合写真

福島県の太平洋沿い北端部に位置する相馬地方広域消防本部に配備されたブーム・CAFS付消防ポンプ自動車「SVF」

相馬市、南相馬市(旧原町市、旧小高町、旧鹿島町が合併)、新地町、飯舘村を管轄する相馬地方広域消防本部。
ここに平成29年3月に配備された「SVF」。
地上13.7m~地上マイナス2.1mのバスケット付ブームと900?の小型水槽・CAFS装置(圧縮空気泡消火システム)を装備しており、これにより混合液を消火泡化して使用できる。

地上13.7mのバスケット付ブームを装備しており、高所での救助作業に加え、地上マイナス2m強までバスケットを伸ばすことができる。これにより堤防から、洋上や河川での救助活動も行うことが可能となった。また、CAFS装置(圧縮空気泡消火システム)により混合液を消火泡化して使用できるため従来の水のみの消火よりも少量の水で消火できる。 消火能力も約10倍以上と同等の消火能力を要すため、大量の水を確保できない場所での消火活動や水損防止にも大変有効である。バスケット先端からのCAFS泡を放射することが可能なため、比較的狭隘な場所でも高所からの放水ができ、消火戦術に優れる、まさに多目的に使用できる消防自動車となっている。
はしご車の写真
アウトリガを張り出さない為、はしご車の進入不可な狭隘地での救助が可能。この一台で救助・消火・資機材収納という様々な役割を果たすため相馬地方広域消防本部 の消火戦術の中核を担う車両となっている。

相馬地方広域消防本部・南相馬消防署、防災センターが入る。平成27年3月より運用開始となった。1Fホールには震災時の時系列記録が並ぶ。

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